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私達東京都山岳連盟は、発足以来、特にここ数年の登山ブームの中における登山人口
の増加に対し、正しい登山技術と認識を広めるため、啓発活動の一環として、各種登山
教室を開いてまいりました。
私達は、山と自然を親しみ守るため、日本中の山々にとどまることなく、世界の山へ
と活躍の場を広げていきました。しかし、この首都東京には一歩郊外に出れば素晴らし
い自然に満ちあふれた奥多摩の緑があります。私達は、スモッグにおおわれた23区の汚
れた大気を、奥多摩の豊富な緑と清らかな水により浄化され暮らしております。このか
けがえのない奥多摩の自然を守り育むことは、私達に課せられた次の世代への責務でも
あります。
最近の自然志向ブームによる自然に親しむ余暇を満喫する領域は、森林浴やハイキン
グから登山に至る範囲にわたっています。しかし、自然に親しむ知識や技術がないため
に、結果的には美しい自然にゴミを持ち込んだり、山や緑を人為的に破壊するといった
問題が指摘されるようになってきています。
そこで、東京の山、奥多摩の豊かな自然に思いをはせ、自然保護の思想を再認識し、
啓発する事を考えました。
第2回大会より参加者の皆さんにご負担いただき「奥多摩環境保全基金」を創設し、
より具体的に自然保護の活動を進めております。
また、生涯スポーツとして、山岳を楽しんでいる人達に自然の素晴らしさと厳しさを
再認識していただき、安全登山についての意識の見直しと生涯スポーツの振興に役立て
たいと考えております。
私達は美しい奥多摩の自然の中で、自己の限界に挑戦し、体を鍛えていく日本山岳耐
久レース大会を行い、健全なる心身を育てていきたいと考えております。
ヒマラヤではファイナルキャンプよりアタックするとき、頂上をきわめてからアタッ
クキャンプに帰還する時間は昼夜にわたることがしばしばあります。これを私達のふる
さと東京の山におけるトレーニングの一つとして、ヒマラヤを目指す若いクライマーの
登竜門として、この日本山岳耐久レースを位置付けています。
このレースは、ソロクライマーとしてヨーロッパアルプス三大北壁冬季単独初登攣や
南米アコンカグア南壁冬季単独初登攣という数々の記録を達成し、東京都山岳連盟に所
属していた、世界的クライマー長谷川恒男の業績を讃え、彼の自然と山を愛し、未知へ
の飽くなき挑戦心を継承し、青少年に夢を与える日本山岳耐久レースの象徴として、男
女の優勝者には長谷川恒男CUPを贈呈いたします。
安全対策としては東京都山岳連盟山岳救助隊の精鋭が各ポイントに配備され有事に際
し、万全の体制でのぞみます。
この趣旨に基づき、全国の自然を愛する仲間や山岳愛好家、山岳ランナーが集い、奥
多摩の自然の中で交流を図りながら生涯スポーツ振興と自然保護の啓発及び登山の発展
の一助となれる場に致したいと思います。
東京都山岳連盟
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