2~3月谷川岳での事故発生状況、春山へ向けた注意について
平成23年3月7日
東京都山岳連盟 所属会会員、個人会員、関係各位様
都岳連
専務理事 亀山健太郎
理事 救助隊担当 廣川健太郎
平素は当連盟の活動に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。3月を向かえ、2010年度も余すところ僅かとなりました。
さて、この2011年2月から3月頭にかけて、群馬県谷川岳で当連盟所属会員の方の遭難事故が相次いで四件発生しております。いずれも生命に関わる重大事故には至っていないものの、3件は骨折による重傷、1件はヴィバーク中に自力行動不能となり、救助要請がなされいずれも群馬県警察ヘリコプターにより、救助搬送されています。
【以下情報:群馬県警沼田警察署 谷川岳警備警備隊】
2月 6日(日) 一の倉沢烏帽子沢奥壁正面ルンゼダイレクトルートにて墜落、骨折
(12:30通報) テールリッジ近くまで周辺パーティと移動搬送後、ヘリで救出
2月20日(日)一の倉沢烏帽子沢奥壁中央カンテ登攀、懸垂下降トラブルで転落、骨折
(13:00通報) 下降中にトラブルあり、登り返し中に転落、ヘリで救出
2月26日(土)一の沢右壁左方ルンゼ登攀、国境稜線近く雪洞ヴィバーク中トラブル
(11:00通報) 下山遅れ、救出に向かった仲間が肩の小屋まで動かすが、自力歩行で
きず低体温症を考えた救助養成あり、ヘリで救出
3月 6日(日) 幽の沢ノコ沢大氷柱を登攀後、Βルンゼ下降中に雪崩に飛ばされ、
(12:50通報) 足が潅木に絡まり複雑骨折。同行者と居合せた神奈川のパーティで
救助後、ヘリで救出
遭難された皆様の早い回復をお祈り申し上げます。また、谷川岳警備隊、県警航空隊、月夜野病院始め、関係機関には大変お世話になりありがとうございました。
3月から5月連休まで、これからまだまだ雪山のシーズンが続きます。春の山は天候の変化、積雪の状況変化が大きいのが特徴です。高層の寒気が強まれば、大雪や強風の危険もあります。雨が降った後に冷え込んでアイスバーンが出現することもあれば、暖気が入りぬかるんだ水気を含んだ雪に装備をぬらすようなときもあります、事前、そして登山予定期間中の気象情報を確かめ、体調を整え、万全の装備で楽しい春山に向かわれるようお願いいたします。






