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2007年度第2号

山岳会の減少を模索

副会長 佐藤 旺

 加盟団体の減少を森谷会長も以前の都岳連通信で指摘され危惧されています。この問題は先月行われました理事研修会の議題にもなり多くの意見と提案がなされましたが、課題を残して次回の研修会へ先送りとなりました。

 登山は一人では不安と危険を伴うため連れ立ったり連れて行ってもらったりで始め、その集団の活動が山の会や山岳会として組織されてきました。その後、登山活動をしながら知識や技術を習得し、仲間を増やし、集団としても大きくなり、また枝分れをして山岳会の数も増えました。一時代前に多くの若者が山岳人として活発な登山活動をし、現在ある山岳会の大半はその頃の伝統ある会ということがいえます。

 しかしTVの普及が一般家庭の娯楽の中心的な役割を占め、職場ではコンピューターが人間に代わって支配し、また車社会の発達がそれに追い討ちをかけ、家族単位のレジャーが簡単にできるようにもなり、また道路網も整備されたことにより自然が身近な生活環境になりました。学生も時を同じくして数多くの山岳部として活動をしていましたが、レジャーの多様化に反し部活の厳しさなどから部員が減少した挙句、閉部に追い込まれたところも多いと伺っています。一般の山岳会も若者の入会がないまま山にのめり込んだ者だけで活動は続けられましたが、体力の衰えを理由に会を去る者が増し、そのため会の存続も難しくなったために解散を余儀なくされた加盟団体も増えてきました。

 多くの山岳人の苦労で育て、支えられてきた東京都山岳連盟もこれらの状況の中で「法人」として出発したことも皆様にお知りおき頂きたく思います。私が都岳連のお手伝いを始めた頃は450 以上の加盟団体で構成されていました。しかし、昨年度に法人の正会員として登録頂いた加盟団体は227団体という状況です。山を愛して止まなかった多くの加盟団体の山岳人がこの20年で去っていったことになります。正会員の山岳会の皆様は「法人」を支える一員でもありますので、この問題を共有して戴き、減少化傾向を止めること、さらに加盟団体を増やすことについてもお知恵とお力をお願いしなければなりません。

  各山岳会におかれましても会員の募集をし、山の仲間を増やし、力をつけて活発な登山活動を続けることが大事で、会員募集のための情報交換も必要かと思います。しかし、 各山岳会の個々の活動も大事ですが山岳会の交流や登山活動を通じて相互理解をすることが会の存続のためにも活力が生まれてくるものと思います。

 組織、集団としての山登りをこのまない人々へのサービスとしての「個人会員制度」の見直しと、より幅広いサービスも必要かとも思っています。中高年登山ブームも体力の低下に伴い以前に比べ勢いをなくしていますが、それでも山に登りたいという個人は多く、割高でも安易に参加できるツァー登山は増えているようです。

 登山人口を維持するために、各山岳会のお近くの小中学校の学年登山等の行事に積極的に協力し、山岳指導員の派遣等で安全で楽しい山登りを若者に啓発したり、来年度の国体から縦走競技がなくなりますが、各大学、職場単位の競技登山大会を企画し、一地域から全国展開へと時間をかけて実施していくこと等もできればと思います。また、山岳耐久レースには多くの老若男女の参加者があり、そこから新たな山の仲間つくり、組織つくりができればとも思います。さらに、加盟団体を退会し、会を解散した山岳人にも新たな山の仲間として登山を楽しんでもらうことも必要かとも思います。

 山の情報、案内、相談の窓口、山小屋の案内と割引、山岳ガイドの紹介、登山用品の相談、用品店の紹介、海外登山・トレッキングのお手伝い、各種講習会、資格取得講習、 山岳指導員、レスキュー隊員、気象指導員、自然保護指導員、自然観察員等、各講師の派遣を積極的に行うことや、山岳遭難の防止、救助、捜索、救命、救急の隊員の活用と養成も各山岳会の会員を対象に定期的に行っていくことも考えています。

 我々山岳人は、自分と会の仲間とだけで山を楽しんできました。家族や職場の仲間、地域の人々に山の素晴らしさ、楽しさを口にしてきませんでした。我々はこのことを反省しなければなりません。「この年齢までも山は楽しめる」ということからでも口にしてみたらと思います。

 来年度は60周年を迎えます。その歴史に恥じないためにも「社団法人東京都山岳連盟」の歩を各山岳会の皆様は法人の正会員として見守り、支え、大きくしていく責任があるということもご理解下さい。

<<<多くの人に山を見て、登って、楽しんで、仲間に>>

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