就任のご挨拶

会長に選任されました廣川健太郎です。皆さま、宜しくお願いいたします。
1960年生まれ63歳、高校山岳部で登山を始め、高2秋に都岳連加盟東京北稜山岳会に入り、岩、沢、雪山を始めました。その後日本エキスパートクライマースクラブに移り、1979年秋にカモシカ同人隊でダウラギリⅡ峰に登頂、大学卒業前3月、剣岳から僧ケ岳、北方稜線縦走が若いころの一番思い出に残る山でした。
都岳連にはソウル市山岳連盟との交流会・仁寿峰クライミング参加がきっかけで遭対委員会に参加、一時期お休みを頂き、50才前に出戻りました。49歳の3月スイスアルプスのマッターホルン北壁冬期登攀に成功しましたが、右足指先3本を凍傷で切断しています、
その後は総務部長、理事としてコンプライアンス委員会やおくたま登山学校立上げなどの後、専務理事、副会長を務めさせて頂きました。
これまでの活動の充実に加え、新しい試みとして例えば長年の登山で痛むようになった足、腰の負担を和らげる歩き方やケアのセミナー、会員の皆さま向けの施設利用や講習会実施などを進めたいと考えています。
これから立ち上げ、力を入れていきたい活動として
(A)子供の野外教育、登山学校、クライミングや沢、雪山体験
(B)障碍者とそのご家族の野外・登山体験支援や交流
(C)防災、災害発生時の被災地支援、被災者に寄り添う活動など
新しい活動を進め、ノウハウを体系化・文書化、指導や運営法を固めて行きたいと考えています。さらに、
(D)アジア各国の登山・クライミング団体と相互交流を図り、登山やクライミングのみならず、新しい活動・ノウハウも共有していく
そんな活動を皆さまと力を合わせて進め、登山・クライミングの組織が将来にわたって持続可能な、新しいかたちを作っていきたいと考えています。
宜しくご指導ご協力のほど、お願い申し上げます。

2023年6月 公益社団法人東京都山岳連盟 会長 廣川 健太郎