連休登山の警告
「春山も天候次第で冬山に!!」
−暖冬で雪の様子も違います−
平成19年4月1日      山岳遭難対策中央協議会

 例年、大型連休前後の春山において多くの遭難事故が発生しています。 とりわけ、遭難者に占める中高年登山者の割合は7〜8割と高く、転・滑落、 道迷い、転倒などの事故が多発しています。

  この時期、ふもとは初夏の装いでも、山では天侯が急変すれば降雪もあり、 冬山に様変わりします。春山に対する認識の甘さから、天候に関する不適切な 判断、不十分な装備、体力的に無理な計画、知識や経験不足、山に連れて行ってもらうだけという人まかせな考えによる遭難事故も多くみられます。 

 登山は、自己責任において行わなけれぼなりません。それは計画から帰宅するまでの一切を自分達で主体的にやり遂げると言うことです。

 登山の計画にあたっては、「道迷い遭難」などを起こさないように、山の特徴を1/25000地形図で把握し、気象情報も入手しておきましょう。登山に際しては、単独登山を避け登山届を提出のうえ、山中で的確な判断、行動ができるよう、万全な計画・装備を持って出かけましょう。 

 この時期は日照時間が長く、長時間の行動が可能ですが、長時間行動すれば 想像以上に体力・集中力は落ちることを自覚し、意識的に仲間と声を掛け合い、 こまめに休憩を取り、糖分・水分補給などで心身をリフレッシュし、安全な行動ができるようにしましょう。

 日頃から(社)日本山岳協会及び各都道府県山岳連盟等の講習会などを利用して安全登山に必要な知識や枝能を身につけたうえで、経験豊かな判断力のあるリーダーのもと、各自の体力と経験に応じて山に登って下さい。

 
登山計画は天気とよく相談
最新の天気図と気象情報で天気変化を把握
 春は移動性高気圧と低気圧が日本付近を交互に通過し、天気は2,3日の周期で変化することが多く、ゴールデンウィーク期間中、晴天が続くことはなかなか望めません。
  この時期は「春のあらし(メイ・ストーム)」 と呼ばれるように、低気圧が急速に発達し、 気温の急変や突風、雷雨など激しい天気状況となることがありますが、山岳での天気変化はさらに激しく、寒冷前線の通過後は冬のような天気状況になることもあります。 
 また、この時期は積雪が残っているところも多く、このような山で登山や山スキーをする際には雪崩などにも十分注意が必要です。 

 長期間の休暇が可能となるゴールデンウイ一クには、とかく人間側の都合だけで登山日を決めがちですが、春山を安全に楽しむためには 週間天気予報などを参考に自然が人間を受け入れてくれる日はいつかを見極めて登山計画を立てるとともに、最新の気象情報に留意して天気が急変した場合には早めに計画の変更等の判断をすることが重要です。