| 国際山岳年とは | |
| 2002年は国際山岳年です。 国際山岳連盟がその時代の国際社会を反映する共通のテーマに年間通して取組んでいこうと定められました。 地球の将来を考えてゆくうえで山岳地域の森、水、大気、エネルギーなどの自然の重要性を認識していこうというもので、国際山岳連盟(UlAA)でもすでに各国への具体的な行動を呼びかけたり、自然保護を中心としたサミット・チャーター(憲章)を発表するなどの活動に入りました。 自然の持つ復元カを超えるような規模にまで至った自然破壊が進むなか、地球環境の悪化が懸念されます。 このような間題に対応するため、誰でもが国際山岳年活動に参加してもらいたいと国際山岳年日本委員会を設立して、世界の人たちと共に自然保護を推めていくことになりました。 より多くの皆様のご支援、ご協カを期待いたします。 |
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| メインテーマ | |
私たち登山家は ●「国際山岳年2002」を歓迎する。 山の自然環境と山岳地域で生活する人々の文化の重要性を認識し、それらを保全、持続的に広く知らしめながら発展させていく。 ●山岳地域の自然環境を自らの責任において守りながら自由に登山を楽しむ。 ●自然環境やそこに棲む野生生物の大切さを認識し、それらを保護することに努める。 ●登山の経験から、人間の精神の向上心が養われ、人間的社会的な価値の高い自由なスポーツであることを確信したい。 ●それぞれが自然環境についての知識、マナー、モラルの向上に基づいて責任を果していく。 ●山岳地域の人々が提供するサービス、施設等に対し、公正で適切な対価を支払うことで経済的効果を生じ、観光及び地域の発展に持続的、還元的な貢献をする。 ●山岳地域に住む人々の文化、文化遺産、伝統を尊重し、敬意を表する。 ●自然災害としての事故や損害の回復に心がけ、他人に責任を問うべきことを避けたい。 ●以上の考え方を理解し、平等かつ公平で、効果的な計画・実践を進める。 |
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| プロローグ | |
| 「国際山岳年2002年」は今の時代を反映する一つの共通したテーマとして国際社会で取り組んでいく課題として国際連盟(UN)の総会において決定された。 これを受けて国際山岳連盟(UIAA)が2001年秋、オーストラリア総会でSummitCharter(サミット・チャーター)を発表。 各国の言語で、この憲章の発布を希望。 日本においてもその重要性を認識、理解し、地球規模の国際的「相互依存」の精神に基づき、ここに、山岳憲章として発表する。 |
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| −山岳憲章− 国際山岳連盟/日本山岳協会/国際山岳年日本委員会 | |
| 国際山岳連盟(UIAA)、アジア山岳連盟(U.A.A.A)、日本山岳協会(J.M.A)と約90各国際山岳連盟に加盟する250万人の登山愛好家は「国際山岳年2002」国連提案を理解、協調、実践、参画、貢献していくことを宣言する。 ●世界中の山岳地域での生活の基盤となる自然環境保護の重要性、および生活の基盤となる地域コミュニティーの発展の必要性を認識し、この二つが関連し合って持続的に発展させていくことに寄与する。 ●すべての登山家、自然愛好家は、自由に楽しく登山をすることができるが、自然環境保護、安全対策は自らの責任において対応していかなければならない。 ●登山はスポーツとして人間の精神や、社会性を高めてくれるが、登山と自然保護・環境保全とは共存していかなければならない。 ●国際山岳連盟(UIAA)は、この国際山岳年に対し、登山、環境、安全、医学、訓練、開発に関して長年の経験や体験から得た資料を提供し、活用していく。 ●自然環境や野生生物ならびに生態系の保護の重要性を深く認識し、将来の世代に豊で健康な自然環境を継承していくことに努める。 ●正しく登山と自然環境が共存できるプログラムなどを組み、青少年への環境教育の充実を図り、それらを実践に結びつけていく。 |
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| UIAAサミット憲章2002の背景 | |
■入山 環境と施設 自然に癒されるために入山する自由は全ての人々に保証されてしかるべきものであるが故に、自然及び野生生物の 保護、山小屋、駐車場などを正しく利用し、マナーとモラル育成を期待する。 ■冒険 リスクと安全 登山は冒険的活動であることを認識し自分自身の行動、危険、事故等は自已の個人貴任とし、他人に迷惑や責任を かけない。 ■歴史と山岳文化 探検、登山は500年の間、求め、楽しまれてきた。その間一つの歴史、文学、文化が生れてきた。 それらをきちんと整理し、後世のため、将来の山岳研究のため、重要な歴史財産として尊重され保存される必要がある。 ■平等と公平な立場 登山における価値観を追求する人々の平等性を支持支援する。性、人種、民族、言語、宗教、信条、生活、心身障害 等々、登山においてすべての差別は廃除する。 ■卓越による進歩 登山活動は初登頂、初登攀など卓越と高度な技術をもって進歩してきた。将来へ向けても未知への追求、困難なルートの開拓、未踏の初登攀など卓越したかたちでの進展を求め、登攀や山岳スキー大会のオリンピック種目への参入を望む。また一方、組織的な正しい管理、指導、訓練、装備、安全、そして山岳医療における進歩に努めることを怠ってはならない。 ■地域コミュニケーションと経済的効果 山岳地帯に住む人々は、訪れる登山者ヘサービスや施設の提供をする。サービス、提供を受けた登山者は公正な対価の経済的負担をしなけれぱならない。提供者のサービスと登山者の負担による経済的効果が持続的にバランスが保たれ営まれていくことに、相互の利益、発展を見ることができる。 ■社会学、教育学の学習 登山行為は自然環境保護ばかりでなく冒険、挑戦、探検などを通し、個人的責任感を向上させ、チームワークとしてリーダーシップ、メンバーシップの教育学、社会学を学び、自然を尊重し生命の尊さを知り得、自已啓発を学習する。 ■精神そしてビジョン 山はしばしば神の住む神聖な場所として作家や芸術家、音楽家たちにも創造の念を与えてきた。 高い山、厳しい山にはビジョン的な精神を与えられ、生き生きとした強い力が湧いてくる。登山が生じる精神は生涯に つながる。 ■戦争によるダメージ 残念なことに、山岳地域のなかには、紛争の原因になったり、ダメージを受けた地域がある。 2002年国際山岳年を機に、この問題に目をつぶるべきではない。各国の国際社会からの提唱などにより回復、紛争の解決に努力していかなくてはならない。 ■青少年の期待 多くの青少年は、自由な登山、岩登り、冒険、探検に引きつけられる。安全に登山を楽しみ、自然環境を大切にするための連盟、協会、クラブの指導や援助を必要としている若い登山者たちは、文化遺産、歴史を学ぶなかに登山の価値や自然保護の重要性を理解することであろう。 この持続、継続こそ、登山の発展といえよう。 |
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