新年度のご挨拶

2021年度を迎えて

いつもなら満開のサクラのもと、卒業から入学へ、社会人へと1年中で希望に満ちた華やいだ時季ですが、わずか直径80-220nm(1ナノメートルは10億分の1メートル)ほどの新型コロナウイルスが私たちの社会を大きく変えてしまいました。

この1年、緊急事態宣言に基づく政府や東京都の要請に基づき、安全登山教室など都岳連の主要な事業の停止と再開を繰り返してきました。この間、個人会員、加盟団体はじめ賛助会員の皆様、そして、関係機関の皆様には温かいご声援を頂いて参りました。皆様には心から感謝を申し上げます。

さて、本年5月25日の第8回通常総会では公益化後第5期の理事10名と監事2名が選任されます。3月半ばには正会員と個人会員の皆様には既に役員改選の通知が届いていると思いますが、都岳連の運営に責任ある立場で参画したい熱意のある方々の立候補をお待ちしております。安全登山の普及はもとより、加盟団体の減少や新型コロナ感染症のもとでの新しい発想での事業の開発など多くの課題のある都岳連です。「新しい酒は新しい革袋へ」の言葉もあります。特に、これまで少なかった個人会員や女性の皆様の立候補を願うものです。今回の役員の選任が適正に行われ、新しい息吹が感じられるようになることを期待しています。

ところで、役員改選期に当たりこの2年近くを振り返ると、コロナ禍によって明らかになった課題もあります。こうした感染症の流行や大きな災害などで都岳連の事業を停めたとしても、ある程度の期間は持ち堪えられるような財務上の持久力の問題、危機管理の問題、新しい事態と社会に即応できる強くて柔軟な組織と人材の問題、などです。

2021年度が始まりました。7月には延期された東京五輪があり、選手の活躍が期待されます。ただ、しばらくはコロナ禍の収束が見通せない厳しい状況下での都岳連の運営が続きます。役員一同、皆様と手を携えて困難に立ち向かうつもりです。年度始めにあたり、皆様のご支援を謹んでお願い申し上げます。

2021年4月1日

公益社団法人東京都山岳連盟

会長 松本 敏